挨拶文

このホームページを開いてくれた人も私ども工房も歴史上同じ空間、場を共有するマトリックスに包まれています。この偶然に感動を覚えるしだいです。
21世紀に入り世界は混沌とした価値観、知のパラダイムの変化、多様性は産業革命以来の変革期といっても差し支えないと思います。’生と情報’の世紀といわれるこの場にその生を預ける高校生の未来の在りどころに微かな不安が、日々の高校生活に’おおいなる希望’のなかに潜んでいる事は否定できないようです。パッションを持った高校生は準備をします。未来のために、デザイン、絵画、建築など、造形表現が社会にますます必要とされてきております。大学生活だけ謳歌しないで社会に出ても力強くアジャストできるように工房は彼らの手助けをします。それが工房の課題でミッションだと思っております。工房の生徒は個々のポテンシャルを最大に引き出されるべく導かれるべきです。競争心からくる向上、スキルの高い人からの良き影響、モチベーションの高揚、そんな良き場に秀たる人がでるのは現実で(東京芸大・中退)すがその他大勢の中の影の薄い存在と感じる生徒が出るのは工房としては気を配らなければと思っております。工房と生徒の関係は個の主体的な感性、モチベーションがベースとなる構図、上から下ではなく両輪のパワーバランスがより高いポテンシャルを引き出される、そのような発展的イメージを工房の姿勢にする次第です。

                                 主催者 高島宏児